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子どもたちの生活と環境

子どものための環境

子どもたちがリラックスしたり、活気のある日々を過ごすことができるよう生活環境を充実させています。

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砂場・遊具

施設内にある幼児さんにとって必須の遊び場です

グラウンド

防球ネットを張った広々としたグラウンドで、のびのびとしたプレーが楽しめます。

ナイターもできるグラウンド

施設ごとの対抗試合で勝つために、日程が近くなると夜間も練習することができます。

多目的ホール

舞台を備えたみんなが集えるホールです。講演会やクリスマス会などの出し物ではこの舞台が大活躍します。また、地域のボランティアさんとの交流や雨天などで外に出られない時の遊び場にもなります。

筋トレルーム

運動が得意になりたい。強い体になりたい。そんな子どもの声に応えて本格的な筋トレルームを作りました。

音楽室

ドラムなどの楽器を使って練習したり、カラオケはみんなで交代で楽しんでいます。

セラピールーム

セラピーを行うにあたり、ほっとする空間になるようソファやおもちゃ、工作キット等を取り揃えています。

子どもが主体となれる仕組みづくり

梅ヶ丘学園では、様々な関係機関や地域の皆様にご協力・ご支援をいただいております。子どもには応援者がたくさんいることを感じてもらいつつ、自信を回復し、主体性を発揮できる仕組みをつくっています。

ホーム自治会・高校生部会

子どもが主体的にルールづくりやイベントなどの発案、企画、運営を行います。また自立に必要な教育を受けたり、みんなでディスカッションし互いの考えを尊重し合うなど、相互理解に努めます。

安全委員会方式

日々の生活に安心感がなければ夢や希望に思いを寄せることはできません。梅ヶ丘学園では「暴力をなくそう」などの掛け声だけではなく、その課題解決のために安全委員会方式を導入しています。この方式は臨床心理学者の田嶌誠一先生が施設内暴力をなくすために考案されたものです。
外部委員に小・中学校の校長、児童相談センター長、区長、民生・児童委員、児童分野の有識者の皆さまをお迎えし、応援チームとして子どもたちの生活を見守ります。暴力を受けないだけではなく、暴力をしなくて済む環境で生活したいと願う子どもたちのために、使命感を以て応えていきたいと思います。

コミュニティ(地域交流・公益事業)

地域の住民どうしが集う場所

梅ヶ丘学園では、地域のみなさまと子どもたちが、一緒に活動できるコミュニティづくりが進行中です。高台に位置する眺めのよい敷地内に畑や果樹園をつくり、この場に集うみんながにぎやかに協働できる場所になってほしいと思っています。

「畑にはなにを植える?どんな果物が食べてみたい?」

そんなふうに、みんなで話し合ったり勉強する機会ももちます。

梅ヶ丘コミュニティ イメージ図

コミュニティ計画のアイデアイラスト

このコミュニティでの活動をとおして、参加したみなさまが地域の一員
であることを実感し、充実した暮らしにつながればと思っています。

梅ヶ丘コミュニティ イメージ図

4 めいさん、地域の人たちと交流する

苗を運ぶめいさんに、おばあさんが労いの声をかけます。
めいさんは地域の人たちと、りっぱに育った野菜を収穫します。
めいさんは地域の人たちに収穫したばかりの野菜料理を提供します。
地域の人たちに喜んでもらえためいさんは、すがすがしい気持ちになりました。
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協働できるコミュニティは自然と感謝の言葉が行き交います。充足感や生きがいはこうした交流の場から生まれます。

幼児・小学生との交流

高齢者など地域の皆様とあどけない子どもたちとの温かなふれ合いが、元気の源になればと考えています。

中・高生の就労模擬体験

就職した後の人間関係のつまずきに注目し、コミュニティでは地域の方が上司となり、就労体験を積みながら大人との関わりを学びます。やがて地域で働く子どもにとって、こうした関わりが安心感につながると思っています。

自立への壁

成長の過程で築かれる他者への信頼感、そこから生まれる自尊心、その途中には、様々な葛藤が生じます。私たち大人はそういう子どもから目を背けることなく、向き合い続ける。温かな関わりばかりではなく時に対峙する場面もあるでしょう。
そこからお互いの思いを感じとりながら絆は築かれ、また社会で必要な力も身に付けていきます。

5 めいさんの反抗期

リビングの時計が既に23時を回った頃、めいさんが帰ってきました。
あおいさんが声をかけるもぶっきらぼうなめいさん。
あおいさんが心配するのに対し、めいさんは嫌悪感を露わにします。
めいさんはドアを強く閉め、そのまま自分の部屋に入ってしまいました。
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反抗期は誰もが通る道で、支援者はそんな子どもの言動の理解に努めます。一方で誰かを傷つけたり、迷惑をかけるようなら軌道修正のための指導に入ります。その子自身のためにも、見守りと指導のバランスが重要となります。

6 めいさんの誕生日

めいさんの誕生日、お祝いにあおいさんと2人で外食にでかけました。
あおいさんからのお祝いの言葉に、めいさんもうれしそうに応えます。
2人は談笑しながら楽しい時間を過ごしました。
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子どもの成長は早いもので、あっという間に1年が過ぎていきます。
この1年間でうれしかったこと、悲しかったこと、楽しかったこと、つらかったこと、全てが成長につながっています。私たちはそれらに注目し子どもに寄り添います。

イベント

施設では招待も含めると、実に様々なイベントが催されています。地元企業や地域のみなさまなどのご協力には本当に感謝しております。楽しいことも、体力を使ってしんどいと思うことも、全てが子どもの記憶に残り、生きていく力となっていけるよう、みんなで盛り上げます。

7 めいさんの卒園式

ーめいさんが幼児の頃、自転車に乗る練習をするのに後ろで支えるあおいさんー
入所してから成長していくめいさんの記録映像をみんなで鑑賞しています。
めいさんはスピーチが苦手でしたが、これまでの思い出に触れながら、あおいさんに向かってお礼の言葉を伝えます。
あおいさんは感極まり涙しながら、その言葉に応えます。
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集団養育の中で職員としてできることは限られますが、十分ではなくても関わった分だけ子どもの心に残ります。健気にも感謝の言葉をかけてくれる子もいます。私たちは逞しく成長していく子どもの姿に心を打たれます。

年間の行事

アフターケア

高校卒業と同時に多くの子が施設を旅立ちます。まだまだ不安も多い中、新しいことや困難なことに挑戦するには支援が必要です。近況を把握するためにも家庭訪問やグループライン、卒園生が集まるイベントを企画します。

8 卒園後のめいさんと

ーめいさんが暮らすワンルームマンションー
卒園して一人暮らしをしているめいさんのところに、あおいさんがやってきました。
めいさんのこなれた感じの包丁さばきに、あおいさんは感心します。
めいさんはあおいさんに、卒園してからの積もる話をたくさん聞かせてあげました。
はじめから
見る

困ったことがあれば相談に乗ってくれる、必要があれば支援が受けられる、という安心感が自立を後押しします。そのためにも退所したあとも職員はつながりを持ちながら、一人ひとりを見守ります。

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